条件の良い職場へ転職を考えつつも、不安でなかなか踏み切れない薬剤師も多いのではないのでしょうか。
転職を成功させるためには薬剤師の転職事情を理解し、好条件の事業所を探すことが必要不可欠です。
そこで本記事では、以下の内容について解説します。
転職を検討している方は、ぜひご一読ください。
人気の薬剤師転職サイトは下記でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
薬剤師におすすめの転職サイトを徹底比較 | TOP14社をランキング形式で紹介
【この記事の監修者】
株式会社hitocolor
代表取締役社長 鈴木けんすけ
2016年9月、株式会社hitocolorに参画。2020年4月より、代表取締役社長に就任。
「働くことにワクワクする社会」を追求し、
求人広告代理店事業・有料職業紹介事業の展開、転職サイト・自社オウンドメディア運営など、人材に関わるさまざまなサービスを提供している。
【経歴】
1980年(昭和55年) 神奈川県出身
2000年4月 株式会社アールケイエンタープライズに入社
2006年2月 個人事業主としてBtoC事業運営
2012年3月 KDDI株式会社に入社
2016年9月 株式会社hitocolorに参画
2017年6月 同、執行役員に就任
2018年4月 同、取締役に就任
2019年4月 同、常務取締役に就任
2020年4月より、当企業代表取締役社長に就任。
【会社HP】
株式会社hitocolor
薬剤師の転職事情!好条件の職場に転職するのは難しい?
薬剤師の転職事情として、有効求人倍率の低下に伴い転職難易度は上がっています。
厚生労働省のデータによると、2020年時点での医師・薬剤師の有効求人倍率は4.76倍です。
(参考:厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師統計 2020年度」より)
一方で2014年の医師・薬剤師の有効求人倍率は8.15倍であり、以前と比べて薬剤師を必要としている事業所が約半分まで減っていることが分かります。
(参考:厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師統計 2014年度」より)
そのため他の薬剤師よりも優れたスキルや実績を持ち合わせていないと、条件の良い事業所への転職が厳しい状況です。
「薬剤師免許を持っている」だけでは難しい
2010年代中盤であれば薬剤師免許を持っているだけで引く手あまたでしたが、転職市場が縮小している現代以降では他のスキルも求められるでしょう。
コミュニケーション能力や前職での実績などがなく、薬剤師免許を持っているだけの人材は他の応募者と差別化が難しいです。
そのため条件の良い事業所へ転職を成功させたいのであれば、他者にはない自分なりの強みを見つけていくことが重要となるでしょう。
【転職失敗しないために】薬剤師が重視すべき職場条件は?
薬剤師が転職を成功させるためには、事前に事業所の特徴を把握することが必要です。
それぞれ解説していきます。
キャリアアップの導線が確保されているか
1つ目の注意点として、転職後のキャリア形成が順調に進められるかを見逃してはいけません。
初年度の年収が高くても、その後キャリア形成が難しい職場であればのちに後悔してしまうでしょう。
また初年度の年収が平均的でも、その後キャリアアップや年収アップの道が用意されていれば長い目で見ると転職は成功といえます。
そのため目先の条件や待遇だけにとらわれず、転職後のキャリアを中長期的に考えることが大切です。
求人票に記載のない業務内容も把握しておく
薬剤師が求められる仕事内容は多岐に渡るため、求人票内に全ての記載がないケースも多いです。
そのため転職をしたものの、実際に行う業務がイメージと違うことも珍しくありません。
いくら条件や給料が良い事業所でも、心ならない仕事が多いと働き続けることは難しいでしょう。
求人票に記載のない内容を知るためには、事業所のHPを確認する・転職エージェントを活用することをおすすめします。
給与面は昇給率が重要
転職後の給与に関しては「給与額」に目が行きがちですが、「昇給率」も大切な注意点となります。
昇給率が低い事業所の場合、早い段階で年収が頭打ちになるでしょう。
しかし昇給率が高い事業所であれば、長い目で見ると生涯年収は高くなります。
選考時に人事担当に聞くのがベストですが、ためらってしまう方はコンサルタント付きの転職サイト・転職エージェントを利用して事前に把握しておくと良いでしょう。
若い人が一定期間以上活躍しているか
最後に離職率が低く若い人が活躍している職場は、労働時間や給料などの条件が良い事業所と判断できます。
昔に比べ転職が当たり前になった現代で、若手がある程度の年数勤務を続けている事業所は魅力があるということです。
逆に20代・30代があまりおらずベテランばかりが活躍している事業所は、若手にとっては条件が良くない場合があります。
応募前に事業所の従業員の平均年齢は確認するようにしましょう。
薬剤師が好条件で転職成功するためのコツ
薬剤師が転職成功を勝ち取るためには、下記4点のコツを実践すると良いでしょう。
以下にそれぞれの解説があるので、参考にしてください。
管理薬剤師の経験を積める職場を選ぶ
最初のポイントとして、管理薬剤師は一般薬剤師と比べ年収が高く得られる経験値も多いです。
調剤薬局・ドラッグストア | 500万円~600万円 |
小規模薬局 | 400万円~700万円 |
製薬会社・一般企業 | 600万円~800万円 |
(参考:ファルマスタッフ「管理薬剤師の平均年収はどれくらい?」より)
上記は職場ごとの管理薬剤師の平均年収で、ご覧のとおり高額です。
また、任せてもらえる仕事の範囲も広くなります。
そのため転職を成功させるためには、管理薬剤師としてのキャリアがある事業所を選ぶと良いでしょう。
管理薬剤師を目指せることで、年収とスキルの両方を高められるため最終的に転職を成功させられます。
認証薬剤師の資格を取得しておく
2つ目のコツは、認証薬剤師の資格を取得することです。
薬剤師のように専門知識が求められる職の場合、資格を持っていると市場価値は大きく上がります。
特に認定薬剤師を保有していることは大きな武器となるでしょう。
認定薬剤師の受験資格は以下のとおりです。
- 薬剤師免許取得後、5年以上経過していること
- 薬剤師としての実務経験が3年以上あること
つまり認定薬剤師を保有していることは、一定期間以上の実務経験を証明します。
また認定薬剤師は一度取って終わりではなく、有効期限ごとに更新が必要です。
そのため認定薬剤師を保有し続けることで、高水準のスキルや知識を身に着けていることを証明できます。
多くの事業所を比較検討する
3つ目に、転職活動において情報量は非常に重要な要素です。
そのため、多くの求人票に目を通しそれぞれの条件を確認するようにしてください。
情報が少なく比較対象がない状況だと、その求人が本当に好条件なのか判断が付きません。
最悪の場合転職後に思ったより厳しい職場だった、理想とは違う条件だったといったミスマッチにも繋がります。
めぼしい求人が見つかったら、事業所の規模や業務内容が近い他の募集も合わせて確認するようにしましょう。
転職エージェントの非公開求人をチェック
条件の良い事業所へ転職を目指す際、転職エージェントの非公開求人のチェックも欠かせないでしょう。
好条件の求人は一般公開してしまうと多くの応募が集まり、有効応募者ではない薬剤師からの応募が重なることも珍しくありません。
そのため条件の良い求人は、ターゲット外の薬剤師からの応募を避けるために非公開求人として募集をしているケースがあります。
もしも公開求人を見ても魅力的な求人がなければ、一度転職エージェントへ登録し非公開求人もチェックしてみましょう。
好条件で転職するならここ!薬剤師専門転職エージェント
薬剤師専門転職エージェントを利用することで、好条件で転職できる確率は大きく上がります。
特に非公開求人の多いエージェントや、対応の良いエージェントを選びうまく使いこなすと良いでしょう。
それぞれ特長が異なるため、詳しく解説をしていきます。
マイナビ薬剤師
(出典:マイナビ薬剤師公式HP)
人材業界大手のマイナビが運営するマイナビ薬剤師は、丁寧なカウンセリングに定評のある転職エージェントです。
- カウンセリングで細かく要望を聞いてくれる
- 面接同行を行っている
また掲載している施設に実際に足を運び、職場の雰囲気・人間関係・1日の処方箋枚数等の内情を調査しているため、紹介された求人に対しミスマッチを感じることがありません。
さらにマイナビ薬剤師の強みとしてあげられるのが、面接同行です。
客観的にエージェントが自分の面接を見てくれるため、普段気づかない弱みや改善点などを第三者の目線でアドバイスしてくれます。
そのため転職が初めてで不安を感じている人でも、安心して利用できるでしょう。
マイナビ薬剤師公式サイト
https://pharma.mynavi.jp/
ファルマスタッフ
(出典:ファルマスタッフ公式HP)
全国12箇所に拠点を構える求人数の多さが特徴の転職エージェント、ファルマスタッフ。
- 好条件な募集が非公開求人にある
- 20年以上の歴史があり業界のノウハウを把握している
20年以上の歴史を誇るファルマスタッフでは、在籍するエージェントの質が高いです。
薬剤師が転職する際につまづきやすいポイントや面接時の注意点など、的確なアドバイスを受けられるでしょう。
また取扱求人が多く、非公開求人に好条件な事業所を抱えています。
「条件の良い求人を見たい」という思いが強い方は、登録しておくべきでしょう。
https://www.38-8931.com/
薬キャリAGENT
【PR】
(出典:薬キャリAGENT公式HP)
薬キャリAGENTは、医療業界大手のエムスリーのグループ会社が運営する薬剤師転職支援サービスです。
大手グループならではの繋がりを活かし、薬局・企業・病院・ドラッグストアの好条件独占求人を多数保有しています。
- 医療機関からの信頼が厚い
- 地方エリアの求人が多い
大手グループならではの独自のネットワークにより、薬局・企業・病院・ドラッグストアの好条件独占求人を多数保有しています
専門職に特化したエージェントは首都圏に集中しがちですが、薬キャリAGENTは全国の広範囲に対応しています。
そのため転居を伴いたくない人や、地元で働き続けたい人にもおすすめです。
【PR】
薬キャリAGENT公式サイト
https://agent.m3career.com/
病院薬剤師ドットコム
(出典:病院薬剤師ドットコム公式HP)
病院薬剤師ドットコムは、その名の通り病院の求人を多く取り扱うエージェントです。
- 取扱求人のうち90%が非公開求人
- エージェントの対応が柔軟
病院薬剤師ドットコム最大の特徴は、非公開求人の多さです。
公開求人は多くないものの、非公開求人の中には条件の良い事業所の募集が多く掲載されています。
また求人票だけではなかなか分かりづらい職場の雰囲気も、エージェント経由で把握することも可能です。
院内調剤業務に興味がある方は、ぜひ登録しておくべきでしょう。
病院薬剤師ドットコム公式サイト
https://www.ph-10.com/
こんな薬剤師転職サイト・転職エージェントは選ぶな!
薬剤師にとってメリットが少ない転職サイト、転職エージェントの利用は避けましょう。
それぞれ解説します。
薬剤師専門でない転職サイト・エージェント
まずは薬剤師の転職事情を把握していない総合転職サイト・エージェントの利用は避けましょう。
薬剤師のような専門職の場合、一般職種と転職先の探し方が大きく異なります。
資格の有無や薬剤師ならではのポイント、条件の良い事業所の探し方などエージェントが把握する点は様々です。
薬剤師専門の転職エージェントの方が、確実に業界知識やノウハウを多く抑えています。
そのためより質の高いサポートを受けたいのであれば、薬剤師に特化したエージェントを利用するようにして下さい。
公開求人しかない・紹介されない
本来好条件の求人が多い非公開求人を紹介されない場合、他のエージェントの利用も検討しましょう。
非公開求人から採用が決まるとエージェント側にもメリットがあるため、通常であれば積極的に非公開求人を紹介してくれるはずです。
それにも関わらず公開求人ばかり紹介してくるのであれば、エージェントにやる気がないか非公開求人が極端に少ないかのどちらかでしょう。
非公開求人の紹介が受けられないのであれば、他社サービスを利用することをおすすめします。
コンサルタントの質が悪い
紹介件数が少ない・強引に選考に参加させようとしてくる担当者の場合、せっかくサービスを利用しても条件の良い事業所へ転職することは難しいです。
もしも担当エージェントの質が悪い場合、コンサルタントの変更を申し出ましょう。
転職エージェントを利用する際、担当者の変更は自由にできます。
業界的に担当者の変更は良くあることで、問題として扱われることもありません。
重たく考えず、気軽に担当変更してもらうと良いでしょう。
薬剤師転職にまつわるQ&A
薬剤師の転職事情に関して、特に質問が多い点は事前に把握しておきましょう。
転職前に上記2点は把握しておくべきポイントなので、以下をチェックし事前に押さえて下さい。
薬剤師のコロナ禍での転職は厳しい?
コロナウィルスの影響と有効求人倍率の低下の両面から見て、薬剤師の転職はやや厳しい状況が続いています。
第一に薬局は処方箋受付による調剤報酬が主な収益です。
しかしコロナ禍の現在、感染を恐れ病院へ診察を受けに行く人が減っています。
結果的に処方箋受付の収入が減少し、採用を控える事業所が増えました。
また薬剤師の資格保有者は増加しており、有効求人倍率は低下しています。
このようにコロナ禍に加えて薬剤師の有効求人倍率が低下していることから、現在薬剤師の転職は厳しい状況といえるでしょう。
薬剤師の主な転職理由って?
薬キャリの調査によると、薬剤師の転職理由は以下のとおりです。
スキルアップのため | 28% |
人間関係に不満 | 14% |
勤務時間・残業に不満 | 12% |
転居のため | 10% |
育児・介護のため | 8% |
給与に不満 | 6% |
通勤時間に不満 | 4% |
その他 | 18% |
(参考:薬キャリ「薬剤師の転職実態調査-vol.3転職活動」より)
最も多い理由が「スキルアップのため」という結果になりました。
スキルアップをするためには、勉強時間を確保したり実務経験を多く積む必要があります。
結果的にスキル向上を目指し努力を続けることで、認定薬剤師の資格取得や管理薬剤師を経験することにもなるでしょう。
そのためスキルアップを目指し努力をすることで自分の市場価値が上がり、条件の良い事業所へ転職を成功させることにも繋がります。
【厳しい転職事情を知ろう】好条件の転職を叶えるために!
薬剤師ならではの転職事情を理解し攻略すれば、好条件の事業所への転職は難しいものではありません。
また併せて薬剤師専門の転職支援サービスをうまく利用することで、転職の成功率が大きく上がります。
注意点を抑えた転職活動をして、優良事業所への内定をいち早く勝ち取ってしまいましょう。
【当記事の執筆・運営者】
当メディアは、求人広告代理業・人材関連サービスを展開する株式会社hitocolorが執筆・運営しています。
株式会社hitocolorは、厚生労働省【有料職業紹介事業許可】【労働者派遣事業許可】取得企業です。
転職・人材分野の豊富な実績と知識を持つ弊社が、転職を考える皆様に有益で正確な情報をお届けしてまいります。
運営会社 | 株式会社hitocolor |
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設立 | 2016年4月12日 |
代表取締役 | 鈴木けんすけ |
本社所在地 | 〒105-0003 東京都港区西新橋2-39-8 鈴丸ビル7階 |
支社所在地 | 高知支社 〒781-5232 高知県香南市野市町西野2217-1 |
資本金 | 10,000,000円 |
事業内容 | 求人広告代理店事業 有料職業紹介事業 自社メディア・コンテンツ運営 |
個人情報お問い合わせ窓口 | 電話 :03-6457-9933 E-mail:info@hitocolor.co.jp |
許認可番号 | 【有料職業紹介事業許可番号】13-ユ-310482 【労働者派遣事業許可番号】派 13-314487 【プライバシーマーク登録番号】第21004576(01)号 |
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好条件の事業所に転職したい薬剤師は、登録だけでもしておくべきと言えるでしょう。
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